大魚神社の海中鳥居
　昔、この街に悪代官がいて村人に憎まれていました。村人は悪代官を満潮になると沈んでしまう沖ノ島に誘い出し、悪代官を残して帰ってしまいました。
悪代官は反省し神に祈ったところ大きな魚が現れて、その背に乗って帰ってきたそうです。悪代官は改心しその魚を大魚神社大明神として祀ったそうです。
その奉賛として大魚神社大明神の前の石の鳥居と、沖ノ島との間に、海中鳥居が建てられたといわれています。それ以来、海中鳥居は海の守り神として約300年の間、地元住民によって代々建て替えられ続け、今でも豊漁と海の安全を祈願し大切にされています。
干潮時には朱色の鳥居の全景が姿を現し鳥居をくぐることもできます。朝日や月明り、潮の高さや気象条件が神秘的な風景を作り出します。
平成29年12月佐賀県遺産に認定